ネット時代になってからとくによく言われるようになった肖像権。

SNSに自分の顔や子どもの顔を載せるか載せないか、一緒にどこかに行った時に友人の顔をどうするか、子どもの行事の時の他の人の写り込みはどうするか…など。

基本、うちは家族の写真と許可いただいた案件の写真などについては掲載しています。また、HPの問い合わせの時点で、掲載の許可頂けるかどうかの選択肢ボタンもつけています。

人によって…大きく考え方に幅が出て来てしまうのがこの肖像権。

勉強もしているつもりだけど、人格権、表現の自由などが絡まりあって結構難しい問題で…。

ただ、近年は家庭で複雑な事情を持たれる人もいたりするので、無闇に公開することは避けなければいけない、というのが主流の考え方なのかもしれないですし、その考え方も尊重しています。

ただ…ただ…。

もちろん、犯罪などに巻き込まれたり盗用されるなどは全く望んでいないことなのだけど、たとえば目線を写真に入れることや顔をぼかすことは、写真を撮る人間としては本当に心苦しいものがあり。

うちの場合は、目線を入れることが必要な場合やぼかさなければいけない場合は最初から公開することはないです。
それは入れてまで公開したいとは思わないし、写真であっても、目線やぼかしを入れることはどうしてもその人に失礼な気がして。それなら最初から当然のこととして公開はしなければ良いかなと。

ただ…大丈夫と言って協力してくれた方の写真や、家族の写真は出したりしています。ありがたいと、感謝しつつ。

それは、写真の良さ、大切さをどうしても届けたいからです。

人の表情は、神様が人間に与えてくれたものの中でも、本当に美しくかけがえのないもの。人の笑顔は、見た人も幸せにしてくれるし、悲しい表情も、それはそれで寄り添いたくなる優しい気持ちを引き起こしてくれるもの。

それを伝えていきたいし、知ってもらいたいと思っています。

協力してくださる、ご好意の方たちのおかげで、写真の持つ素晴らしさや、人間って素晴らしいなって思ってもらえたら…。

もちろんご本人の意思を最優先しますが、肖像権については、そういうものであればいいなと思っています。