結婚式のスナップ写真…に限った話ではないけれど、写真は耳で撮ることが大切なのかなって思っています。

眼で撮るのは簡単。…簡単でもないけど。

もともと視力はかなり悪いほうだし、最近は老眼も進んできたので暗い場所では本当に見えにくくて。
でもまあ便利なもので背面モニタで ✕10 まで拡大してピント合わせすると動きものは難しいけど、それほど動かないものなら歩留まりがとても良く。
なので眼で撮ることは、まあなんとかなる。いろいろ不便なところもあるけれど。

ただね、それだけだとやはり写真はどうにもならないことが多くて。

人の会話や笑い声、衣擦れや足音、誰がどこにいてどう動いて、次に何が起こるのか。そのあたりって、やはり耳で撮ることになる。

もっといえば、その人の空気とか感情とかも。
感情って意外と熱量の変化としてでやすくて、その人が出している熱量でも読み取れてきたり。←スピリチュアルの話ではなく。

人の出している熱量はさすがに分りにくいけれど、音は結構わかりやすくて、自分は現場では写真は耳で撮るように心がけているつもり。

結婚式のスナップばかりではなくても、クライアントさんの言葉の端々や感情の動きを見たりしていると撮るべきところがなんとなく見えてきたりする。

だから写真は眼で撮るだけではなく、耳で撮る。

もっといえば肌で感じる熱や空気、匂いなども含めて。